最近読んだ記事から、2026年9月後半に気になったWeb・AIの話題をまとめておきます🌱
9月前半は、AIが「一度作って終わり」ではなく、作ったものを直したり、その後の運用まで手伝ったりする方向へ進んでいることを紹介しました。
Google検索でも、検索順位だけでなく「AIにどう紹介されるか」が大切になってきました。

9月後半は、そこからさらに一歩進んだ動きが目立ちました。
AIが人の代わりに仕事を進める。写真からGoogle検索を使う人の動きを調べられる。そして、自分のホームページの情報をAIにどう使ってもらうかも、選びやすくなってきています。
📌 9月後半の大きな流れ
🤖 AIは「手伝う」だけでなく、継続して仕事を任せる方向へ
🔍 Google検索は、文字だけでなく写真から探す動きも分析できるように
🏪 ホームページは「情報を増やす」だけでなく、「整理する・使われ方を選ぶ」ことも大切に
🔐 便利なサービスが増える一方、情報やアカウントを守る意識も重要に
今回も、スマホを使う方やお店を運営している方に関係しそうなところを中心に、やさしく整理してみます📚
🤖AI関連
AIは「頼まれたら答える」から「仕事を続けて進める」へ
9月29日、OpenAIが新しいAIサービス「dots(ドッツ)」を発表しました。
これまでのChatGPTは、質問したり、文章を作ってもらったり、その都度お願いする使い方が中心でした。
一方、dotsは、目標や仕事を任せておくと、利用者が会話していない間も作業を進められるように設計されています。
専用のコンピューターを持ち、必要なアプリとつながりながら動くAIです。
💡 たとえば、こんな使い方が考えられます。
・仕事に関係する情報を定期的に集める
・集めた情報を整理して資料を作る
・作業の進み具合を確認して報告する
・判断が必要なところだけ人に確認する
もちろん、すべての仕事を自動で完璧に進められるわけではありません。利用するアプリとの接続や、できる作業の範囲などにも条件があります。
大切なのは、AIにどこまで任せるかを人が決められることです。
たとえば「情報収集は自動で進めていいけれど、メールを送る前には確認してほしい」といったルールを設定できます。
ただし、2026年9月29日の発表時点では、対象地域のChatGPT ProやBusinessの対象ユーザーなどへの順次提供です。無料プランを含め、誰でも使える機能ではありません。
今すぐ使う予定がなくても、AIが単なる質問相手から「仕事を任せる相手」に近づいていることは、覚えておきたい変化です。
AIが「何でも答える」から「仕事に合わせて専門化」する動きも
9月17日には、OpenAIが法律の仕事に特化した「Astra for Law」を発表しました。
法律や過去の裁判の資料を調べたり、契約書の内容を検討したりする仕事を支援するAIです。
法律の専門資料や、法律事務所で使うツールと組み合わせて利用できるようにしています。
こちらも一般のChatGPT利用者向けではなく、対象となる法律事務所などでの利用を想定しています。
また、9月22日にはAnthropic(アンソロピック)が、高性能AI「Claude Opus 5.5」を発表しました。
複雑な仕事を進める能力が向上し、以前のモデルより効率よく処理できるようになったと説明されています。
Anthropicによると、一般的な処理では従来のOpus 5より約40%少ないコストで動かせるとしています。ただし、Claudeの月額料金が40%安くなったという意味ではありません。
Claude Opus 5.5は、Pro・Maxなどの対象となる有料プランや、開発者向けのサービスで利用できます。
こうした発表から見えてくるのは、AIが単に賢くなるだけでなく、実際の仕事に合わせて使いやすくなっていることです。
🌱 今回覚えておきたいこと
AIの進化は「何でも答えられるようになる」だけではありません。
必要な資料を調べる、作業を続ける、仕事に合わせて使うなど、役割が具体的になってきています。
ただし、重要な判断や最終確認は、引き続き人が行うことが大切です。
🔍Google関連
Google検索は「文字で探す」だけでなく「写真で探す」時代へ
9月24日、Googleが新しいアクセス確認機能を発表しました。
Google検索から自分のホームページがどのくらい見つけられているかを調べられる「Search Console(サーチコンソール)」に、写真や画像を使った検索を確認する機能が加わりました。
たとえば、こんな検索方法です。
📱 Googleレンズ
スマホのカメラで花や商品などを写して調べる。
🔍 かこって検索
Androidスマホの画面にあるものを指で囲んで調べる。
🖼️ 画像を使った検索
保存した写真をGoogleに送って、関連する情報を探す。
こうした、文字だけでなく画像なども使って調べる方法を「マルチモーダル検索」と呼びます。
今回の変更により、ホームページの運営者は、こうした検索から自分のサイトがどのくらい表示されたり、クリックされたりしたかを確認しやすくなります。
通常の検索結果だけでなく、Googleの生成AI機能に関するレポートでも利用できます。
9月24日から全世界で順次提供されるため、利用環境やサイトのアクセス状況によっては、まだデータが表示されない場合もあります。
写真が「検索で見つけてもらう入口」になる可能性も
たとえば奄美を旅行している方が、気になる植物や郷土料理を写真に撮って、Googleで調べることがあります。
文字で名前を入力しなくても、写真から情報を探せるのは便利ですよね。
お店のホームページやブログでも、商品や料理、施設の写真が、情報を見つけてもらうきっかけになる可能性があります。
ただし、写真を載せたからといって、必ず検索順位が上がるわけではありません。
まずは、写真と一緒に「何の写真なのか」「どんな特徴があるのか」をわかりやすく説明しておくことが大切です。
実際に撮影した写真や、その場所ならではの情報は、これからも大切にしていきたいですね。
📱スマホ関連
本物そっくりのAIサービス偽サイトに注意
9月23日、セキュリティ企業のMalwarebytesが、AIサービス「Claude」を装った偽サイトについて報告しました。
「有料プランのClaude Maxを無料で使える」と案内し、Googleアカウントのログイン情報を盗もうとする手口です。
特に注意したいのは、Googleのログイン画面まで本物そっくりに作られていたことです。
画面に正しいGoogleのアドレスや鍵マークが表示されているように見えても、実際には偽サイトの中に描かれた画面だったそうです。
これはClaude自体が乗っ取られたという話ではなく、Claudeの名前を悪用した偽サイトが発見されたというニュースです。
ここで、普段から覚えておきたい対策があります。
🔐 ログインするときの基本
✅ 正しい公式サイトを確認して、お気に入り(ブックマーク)に登録する
✅ 普段使うサービスは、できるだけ保存した公式サイトから開く
✅ 「無料プレゼント」などの案内は、公式サイトで確認する
✅ 突然パスワード入力を求められたら、一度確認する
毎回検索してログイン画面を探すより、正しい公式サイトをお気に入りに登録しておくと便利です。
ただし、登録する前に本物の公式サイトか確認しておきましょう。
個人情報の漏えいも相次ぐ。基本的な対策を見直したい
9月後半には、身近なサービスでも個人情報の漏えいが相次いで公表されました。
たとえば、タイムズカーは9月28日、約660万件のアカウント情報が不正アクセスによって取得されたことを公表しています。
画像共有サービスのGyazoでも、不正アクセスによるユーザー情報や画像に関する付随情報の漏えいが報告されました。
なお、Gyazoで報告された大量の画像に関する付随情報は、画像ファイルそのものが同じ数だけ流出したという意味ではありません。
また、9月29日にはAnthropicが、AIによってサイバー攻撃に利用できる技術が高度になっている可能性について調査結果を公表しました。
AIがシステムの弱点を見つけたり、攻撃に使うプログラムの作成を手伝ったりする能力が高まっているという内容です。
ただし、今回の国内企業の情報漏えいが、AIを使った攻撃によって起きたと確認されたわけではありません。
AIは攻撃する側だけでなく、システムの弱点を調べて守る側にも活用されています。
私たちが今できることは、基本的な安全対策を続けることです。
💡 まず確認しておきたいこと
🔐 パスワードを複数のサービスで使い回さない
🔐 可能なサービスでは2段階認証を設定する
📩 不審なメールのリンクからログインしない
📝 利用中のサービスから漏えいのお知らせが届いたら、公式発表を確認する
もしGoogleアカウントを不正に利用された可能性がある場合は、Googleが公式のアカウント保護手順を案内しています。
すべてのニュースを心配しすぎる必要はありません。まずは自分が利用しているサービスと、普段のログイン方法を確認しておくと安心です。
🏪お店向け情報
ホームページは「情報を増やす」だけでなく「減らす」ことも大切
9月17日、SEO支援会社のLANYが、OANDA証券のホームページ改善事例を公開しました。
SEOとは、Google検索でホームページを見つけてもらいやすくするための工夫です。
今回の事例で興味深いのは、情報を増やすのではなく、関係の薄い情報を減らしたことです。
金価格などを確認できるページに、直接関係のない情報がたくさん掲載されていました。
そこで、関係の薄い情報を減らし、反対に価格の推移やチャートなど、訪問者が必要としている情報を充実させました。
そのほかにも、ページタイトルやサイト内の案内を見直しました。
こうした複数の改善を行った結果、Googleなどの検索から訪れる人が、支援開始時と比べて最大約4倍に増えたと報告されています。
※数値は2026年8月時点の事例です。情報を削除したことだけで4倍になったと証明されたわけではなく、すべてのサイトで同じ成果が出るという意味でもありません。
この考え方は、奄美のお店でも参考になりそうです。
🏪 たとえば宿泊施設なら
「客室案内」のページを見る人は、部屋の写真、料金、設備などを知りたいはずです。
関係の薄いお知らせを大量に掲載するより、知りたい情報がすぐ見つかるページのほうが便利です。
ただし、必要な情報まで削除してしまわないことが大切です。
ブログでも同じです。
記事を増やすことだけを考えず、昔の記事を見直して、重複している説明や古い情報を整理することも検討してみたいですね。
Googleも公式ガイドで、検索順位のためだけではなく、読者にとって役立つ情報を作ることが大切だと説明しています。
AIに「情報を使わせるかどうか」も選べるように
もう1つ、ホームページを運営している方に関係するニュースがありました。
9月15日、Cloudflare(クラウドフレア)が、ホームページをGoogleなどの検索結果に表示させながら、AIの学習には使わせない設定を発表しました。
Cloudflareは、ホームページを安全に守ったり、表示を速くしたりするためのサービスを提供している会社です。
今回の変更では、AIなどがホームページの情報を自動で集める際に、次の用途を分けて管理しやすくなりました。
🔍 検索のための情報収集
Googleなどの検索結果に表示するために使う。
🤖 AI学習のための情報収集
AIの性能を高めるための学習に使う。
🛠 AIエージェントによるアクセス
AIが人の代わりにホームページを確認したり、操作したりする。
つまり、「検索では見つけてもらいたいけれど、AIの学習には使わせたくない」という希望を、設定に反映しやすくなったということです。
ただし、すべてのAIによる情報利用を完全に防げるわけではありません。
また、AIの学習を拒否することと、GoogleのAIによる回答に自分のサイトが紹介されることを拒否するのは、別の話です。
今回の機能はCloudflareを利用しているサイト向けなので、すべてのホームページに自動で追加されるわけでもありません。
お店の場合、AIにお店の情報を紹介してもらうことが、新しいお客さまとの出会いにつながる可能性もあります。
そのため、AIの情報収集をすべて拒否するのが正解とは限りません。
大切なのは、自分のホームページの情報を、どのように使ってもらいたいのか考えられるようになってきたことです。
AI検索で見つけてもらう工夫だけでなく、情報を守るための選択肢も増えてきたのは、9月後半の大きな変化だと感じました。
🌱今回学んだこと
今回のニュースをまとめてみると、AIやGoogleの新機能が増えたこと以上に、共通する考え方が見えてきました。
1. AIに任せる仕事が増えるほど、人が決めることも大切になる
AIは、質問に答えるだけでなく、継続して仕事を進めたり、専門的な作業を手伝ったりする方向へ進んでいます。
だからこそ、どこまで任せて、どこで確認するのかを決めることが大切です。
2. 検索で見つけてもらう方法は、少しずつ広がっている
文字で検索するだけでなく、写真や画像を使って情報を探す方法も広がっています。
ホームページの文章だけでなく、実際の写真や、わかりやすい説明も大切にしていきたいところです。
3. 情報は「たくさんあること」より「必要なものが見つかること」が大切
AIで文章や画像を簡単に作れるようになりましたが、情報を増やすほど良いとは限りません。
読む人が知りたいことを考え、必要な情報を残し、わかりやすく整理することが大切です。
4. 便利なサービスを安心して使うために、基本的な安全対策を続ける
AIが便利になる一方で、偽サイトや個人情報漏えいなどのニュースもありました。
新しいサービスを使うときだけでなく、普段から公式サイトを確認する、パスワードを使い回さないといった習慣を大切にしたいですね。
💬ひとこと
9月後半は、AIが「手伝う」だけでなく「仕事を任せる」存在へ近づいていることが印象的でした。
一方で、ホームページの情報をどう届けるか、AIにどう使ってもらうか、そして自分の情報をどう守るかも大切になってきています。
新しい機能を今すぐ全部使う必要はありません。
まずは、自分に役立ちそうなものを知っておくだけでも十分です🌱
📚今回参考にした記事
■ dots のご紹介|OpenAI
OpenAI公式情報を見る
■ Astra for Law のご紹介|OpenAI
OpenAI公式情報を見る
■ Claude Opus 5.5|Anthropic
Anthropic公式情報を見る

■ Search ConsoleにおけるWebマルチモーダル検索パフォーマンスレポートの導入|Google検索セントラル
Google公式情報を見る

■ Fake Claude Max giveaway hides a Google account phishing trap|Malwarebytes
セキュリティ調査記事を見る(英語)

■ 「タイムズカーWebシステム」への不正アクセスに関する調査結果および今後の対応について|タイムズカー
タイムズカー公式情報を見る

■ Gyazoへの不正アクセスに関するご案内(第二報)|Gyazo
Gyazo公式情報を見る
■ GLM-5.3 and the spread of advanced cyber capabilities|Anthropic
Anthropicの調査を見る(英語)

■ ハッキングまたは不正使用されたGoogleアカウントを保護する|Google
Google公式ヘルプを見る
■ コンテンツの「引き算」で自然流入が約4倍に伸長。OANDA証券株式会社様の事例|LANY
LANYの事例記事を見る

■ 有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成|Google検索セントラル
Google公式ガイドを見る

■ Cloudflare、「検索か、AI学習か」の二者択一を解消|クラウドフレアジャパン
Cloudflare公式プレスリリースを見る

