最近読んだ記事から、2026年8月に気になったWeb・AIの話題をまとめておきます🌱
7月は、「AIが仕事を手伝う」から「一緒に進める」方向へ変わり、Google検索も「探す」だけではなく「選ぶ・行動する」場所へ近づいている流れを紹介しました。

8月は、その続きがさらに分かりやすく見えてきました。
📌 8月の大きな流れ
🤖 AIが「答える」だけでなく、自分でWebを開いたり、データを調べたり、ファイルを作ったりする方向へ
🔍 検索やGoogleマップは、「キーワードを入れて探す」から「希望を相談して選ぶ」方向へ
🏪 お店や会社は、「たくさん情報を届ける」だけでなく「なぜ選ばれるのか」を伝えることが大切に
むずかしそうに見えますが、今すぐ新しい機能を全部使う必要はありません。
スマホを使う人や、小さなお店を運営している人に関係しそうなところを中心に、やさしく整理してみます📚
🤖AI関連
AIが「一緒に進める」から「自分で動く」へ
8月に特に大きく感じたのは、AIが自分でWebサイトを操作する動きです。
8月26日、AnthropicはClaudeの仕事向け機能「Cowork」に、Claude自身が使うブラウザーを追加しました。
ClaudeがWebページを開き、内容を読み、リンクをクリックしたり、文字を入力したり、フォームへ入力したりできます。
同じ日に、普段使っているChrome上でClaudeに作業を手伝ってもらえる「Claude in Chrome」も、すべての有料Claudeプランで一般提供になりました。
これまでは
👤 人がWebサイトを開く
→ 必要な情報をコピーする
→ 🤖 AIに渡す
これからは
👤「このサイトを確認してまとめて」
→ 🤖 AIがページを開く
→ 🤖 必要な情報を探す
→ 🤖 作業を進める
という使い方も増えていきそうです。
たとえば、管理画面から数字を集める、複数のWebページを確認する、決まったフォームへ入力するといった作業です。
ただし、AIがWebサイトを操作する機能には注意も必要です。Webページに書かれた内容によってAIが予定外の動きをする「プロンプトインジェクション」と呼ばれる問題もあります。
お金・個人情報・重要な契約などに関係する作業は、AIへ全部任せず、最後は人が確認すると安心です🔐
AIは「集計する人」から「次を一緒に考える人」へ
Webの仕事でも、AIの使い方が少し変わっています。
8月26日にJADEが公開した「GA4×AI」の記事では、AIに数字を集計させるだけではなく、原因を調べたり、設定を点検したり、次の改善方法を考えたりする使い方が紹介されていました。
GA4は、ホームページに何人くらい来たのかを確認できるGoogleのアクセス確認ツールです。
たとえば、
📊「先月よりアクセスが減った」
↓
🤖「どこから来る人が減った?」
↓
🤖「どのページの変化が大きい?」
↓
🛠「次に確認したほうがよいことは?」
というところまで、AIと一緒に考える使い方です。
専門的な設定をしなくても、まずはGA4からCSVファイルを出してAIに渡す方法でも試せます。
大切なのは、AIが出した数字をそのまま信じるのではなく、「どの期間を見た?」「どう計算した?」と根拠も確認することです。
🔍Google関連
Googleマップで「こんなお店ない?」と相談できるように
8月7日、GoogleはGoogleマップの新機能「マップに相談」を日本で提供開始すると発表しました。
8月7日から数週間かけて順次提供されるため、同じ時期でもアカウントによって表示されるタイミングが違う場合があります。
これまでGoogleマップでは、
「奄美 ランチ」
「名瀬 居酒屋」
のように、検索する言葉を考えて探すことが多かったと思います。
「マップに相談」では、もっと普通の会話に近い聞き方ができます。
🏝️「奄美で、子どもと一緒に入りやすくて、駐車場もあるランチのお店は?」
📱「今から行けて、あまり待たなくてよさそうなお店は?」
Googleは、Googleマップにある3億以上の場所の情報や、5億人以上の投稿者から寄せられたクチコミなどを使って提案すると説明しています。
つまりGoogleマップも、「場所を表示する地図」から「どこへ行くか相談する場所」へ変わり始めています。
AI検索に表示された回数も確認しやすくなりました
ホームページやブログを運営している人には、Google Search Consoleの変化も気になります。
Search Consoleは、Google検索で自分のサイトがどのくらい表示されたのかを確認できるGoogleの無料ツールです。
Googleは6月から、一部サイトを対象に「生成AIパフォーマンスレポート」の提供を始めていました。
そして8月31日、Googleはこの機能を世界中のすべてのWebサイトへ展開したと公式情報を更新しました。
これにより、Google検索の「AIによる概要(AI Overviews)」や「AI Mode」などで、
・何回表示されたか
・どのページが表示されたか
・どの国で表示されたか
・スマホかパソコンか
・時間とともにどう変化したか
を専用レポートで確認できます。
AI検索に表示されたことがないサイトでは、当然たくさんの数字が出るわけではありません。
「AI検索対策を急いで始めなきゃ」と焦るより、まずは自分のサイトでもAI検索との関係を確認できるようになった、と考えるくらいで大丈夫です🌱
📱スマホ関連
「検索する言葉を考える」より「希望をそのまま伝える」へ
8月はスマホ本体の新機能よりも、「スマホでどう探すか」の変化が印象的でした。
Googleマップの「マップに相談」のように、
🔍 どんな検索ワードを入れよう?
と考えるより、
💬「こういう場所を探しています」
と、そのまま希望を伝える使い方が増えています。
旅行や飲食店探しのように、条件がたくさんある場面では特に便利そうです。
予定との連携は、自分で選べます
「マップに相談」では、希望する場合にGmailの予約情報などを使って、自分の予定に合わせた提案を受けることもできます。
たとえば、ホテルや飛行機の予約情報を参考に、「出発まで数時間あるけれど、近くでどこへ行けばいい?」と相談する使い方です。
このGmailとの連携は最初からオンではなく、自分で有効にするか選べます。
便利そうだからと全部つなぐ必要はありません。必要な機能だけ使えば大丈夫です🔐
🏪お店向け情報
「届ける」だけでなく「選ばれる理由」を考える時代へ
8月28日の電通報では、AI時代の情報発信について「届けることの設計」から「選ばれることの設計」へ、という考え方が紹介されていました。
これはGoogleやOpenAIが発表したルールではなく、電通による調査・マーケティング上の考察です。
ただ、GoogleマップでAIにお店を相談できるようになったことを考えると、小さなお店にも分かりやすい変化だと思います。
これまでは、
🏪 お店が情報を発信する
↓
📱 お客さまが見る
↓
🔍 自分で比較する
という流れが中心でした。
これからは、
👤「こんなお店ない?」
↓
🤖 AIがいくつか候補を出す
↓
📱 お客さまが候補から確認する
という場面も増えそうです。
📌 大切になりそうなのは「有名です」ではなく、
・子ども連れでも利用しやすい
・駐車場がある
・○○の相談が多い
・この地域で○件の実績がある
・初めての人にはこんな案内をしている
など、「どんな人に、なぜ選ばれているのか」を具体的に伝えることです。
地域で積み重ねた実績そのものがコンテンツになる
8月26日にバズ部が公開した、地域密着型リフォーム会社の事例も参考になりました。
この会社では、地域ごとの施工実績や、特定の住宅タイプに強いことを具体的に整理してWebページへ掲載。
バズ部の支援事例では、AI経由の月間問い合わせが平均2件から8件へ増え、そこからの受注率は約50%だったと報告されています。
ただし、これはバズ部が支援した匿名の1社の事例です。同じことをすれば、どのお店でも同じ結果になるという意味ではありません。
参考にしたいのは、AI向けの特別な文章を大量に作ったことではなく、
「この地域で実際に何をしてきたのか」
を具体的にしたところです。
奄美のお店なら、
🏨 宿泊施設なら
「子ども連れのお客さまからよく聞かれること」
💇 美容室なら
「奄美の湿気について実際に多い相談」
🍴 飲食店なら
「観光で来た方が注文するときに迷いやすいこと」
こうした情報も、そのお店にしかない立派なコンテンツです。
AIに渡す「原液」をためておく
「AIに記事を書いてもらっても、なんだか普通の文章になる」
というときに参考になりそうなのが、8月22日に竹村俊助さんが公開したnoteです。
この記事では、AIへ渡す元になる経験・知識・考えを「原液」と表現しています。
AIがどれだけ便利になっても、自分が実際に経験したことを勝手に作ることはできません。
だから、
・実際のお客さまから聞かれたこと
・失敗して改善したこと
・自分で確認したこと
・自分で撮った写真
・長く仕事をしてきて気づいたこと
を少しずつ残しておく。
そして、その材料をAIに整理してもらう。
この使い方なら、AIを使っても「どこにでもある文章」になりにくくなります🌱
🛠便利ツール
Gemini Notebookは「資料を読む」から「ファイルを作る」ところまで
7月に「NotebookLM」から名前が変わったGoogleの「Gemini Notebook」も、8月にさらに仕事向けの機能が広がりました。
8月4日、Gemini Notebookの公式Xは、強化されたNotebook体験をGoogle AI Proユーザー全員へ展開したと発表しました。
現在のGoogle公式ヘルプでは、Google AI ProやGoogle AI Ultraの対象ユーザーは、チャットから、
🔍 Web検索
📊 データ分析やグラフ作成
📄 PDF・Word
📊 Excel
📽 PowerPoint
などの作成を頼めます。
つまり、
📁 資料を入れる
↓
🤖 内容を確認してもらう
↓
🔍 必要なら追加で調べる
↓
📊 分析する
↓
📄 ファイルとしてまとめる
という流れを、1つの場所で進めやすくなりました。
無料版でもGemini Notebook自体は利用できますが、ここで紹介した高度なチャット・ファイル作成機能は対象プランがあるため、「誰でも全部無料で使える」という意味ではありません。
GA4も「いつもの数字」を1画面にまとめやすく
8月27日には、Google Analytics公式からGA4の新しいダッシュボード機能も発表されました。
ダッシュボードは、毎回確認したい数字を1つの画面にまとめておく仕組みです。
たとえば小さなお店なら、
・ホームページを見た人
・問い合わせにつながった数
・よく見られているページ
・どこからサイトへ来たか
などをまとめておけば、毎回GA4の中を探し回らなくても確認しやすくなります。
Googleは「今後数週間かけて全アカウントへ展開する」と案内しているため、8月末時点でまだ表示されていない場合もあります。
Looker Studioのような高度なレポート作成ツールが不要になるわけではありませんが、簡単な毎月の確認はGA4の中だけで済ませやすくなりそうです。
🌱今回学んだこと
1. AIは「答えるもの」から「自分で作業するもの」へ
AIが文章を考えるだけでなく、Webサイトを開く、必要な情報を探す、データを分析する、ファイルを作るところまで進んできました。
7月の「一緒に仕事を進める」から、さらに「作業の一部を自分で進める」方向へ進んだのが8月の大きな変化でした。
2. 検索は「キーワードを入れる」から「希望を相談する」へ
Googleマップでも、条件をそのまま文章で伝えて場所を探せるようになりました。
「何と検索すればいい?」より「私はこうしたい」と伝える検索が、少しずつ身近になっています。
3. 小さなお店は「たくさん発信」より「なぜ選ばれる?」を大切に
AIが候補をまとめてくれる場面が増えるほど、「このお店は誰に向いているのか」が分かる情報が大切になります。
料金、営業時間、設備、よくある質問、地域での実績など、まずは今ある情報を具体的にしておくところからで大丈夫です。
4. AI時代ほど「自分にしかない材料」が強みになる
一般的な説明なら、AIでもすぐ作れるようになりました。
だからこそ、実際のお客さまの質問、自分で確認したこと、地域での経験、失敗や改善などが大切です。
AIに全部考えてもらうより、自分の「原液」を整理してもらう相手として使うほうが、その人・そのお店らしい情報を作りやすそうです。
5. 新機能を全部使わなくても大丈夫
AIブラウザー、AI検索、MCP、GA4、Gemini Notebook……新しい言葉が次々に出てきます。
でも、全部覚えなくても大丈夫です。
まずは、
✅ お店やサイトの情報を最新にする
✅ 誰に向いているのかを具体的に書く
✅ 実際の経験やよくある質問を残す
✅ AIが出した答えは最後に確認する
✅ 個人情報や大切なデータを扱うときは慎重に
このくらい覚えておけば十分だと思います🌱
💬ひとこと
8月は、AIが「便利な相談相手」から、実際に手を動かす道具へ近づいた月でした。
一方で、お店やブログ側で大切なのは、難しいAI対策を増やすことより、「自分たちは誰に、なぜ選ばれているのか」を分かりやすく残しておくことなのかもしれません。
今すぐ全部変える必要はありません。
まずは営業時間や料金を確認する、よく聞かれる質問を1つ書いてみる、実際の経験をメモしておく。
そんな小さなところからで大丈夫です🌱
📚今回参考にした記事
Claude gets its own browser in Cowork|Claude by Anthropic
Anthropic公式情報を見る

Claude in Chrome is generally available|Claude by Anthropic
Anthropic公式情報を見る

Google マップの新機能「マップに相談」を日本で提供開始|Google Japan Blog
Google公式情報を見る

Introducing Search Generative AI performance reports in Search Console|Google Search Central Blog
Google公式情報を見る

より強力なNotebook体験をGoogle AI Proユーザー全員へ展開|Gemini Notebook公式X
Google公式Xを見る
Gemini Notebook でチャットを使用する|Googleヘルプ
Google公式ヘルプを見る
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Google Analytics 新しいダッシュボード機能|Google Analytics公式X
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